ターゲットは若者からシニア層へ
若者の間では以前なら飲みに行ったらカラオケで二次会または三次会という流れが一般的でしたが、現在はカラオケへ行く若者が減っていると言われています。
飲みに行く機会が激減したことが大きな理由と言われており、二次会や三次会でカラオケに行くことがあっても、カラオケだけが目的で行くことは少ないため、若者のカラオケ離れが起きていると言われています。
複数の人と一緒にカラオケに行ってあまり上手ではない人の歌を聞くのが苦痛に感じられてつまらないとか、気を遣って場を盛り上げなければいけないのが疲れるという意見も多いことから、カラオケが嫌だと考える人も増えています。
以前はストレス解消最適と言われていたカラオケですが、最近は逆にストレスが溜まってしまう場として認識されていることが若者のカラオケ離れが加速する要因にもなっています。
若者のカラオケ離れが起きている中で真逆の現象としてシニア層には大人気になっています。
カラオケ業界でも若者離れが加速していることを重くみて、ターゲットを若者からシニア層へと変えつつあることで、シニア層から絶大な支持を得て多くの人がカラオケを楽しんでいます。
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シニア層のニーズに応えるカラオケ業界
カラオケ店に行くと、歌って楽しむだけでなく食事も合わせて楽しむ方がとても多いことから、食事やドリンク、デザートと合わせてカラオケ料金もセットにしたプランを用意している店舗が多いです。
以前は若者に人気のあるメニューを取り揃えていた店舗が多く、質より量または安さを重視したメニューが多く存在していました。
ここ最近はシニア層のお客さんが増えたことから、少し値段が高くても良いのでもっと美味しいものでゆっくり時間をかけて食べたいというシニア層のニーズに応える形でメニューの内容を一新して、例えば有名な料理人が監修したメニューを用意など本格的な食事メニューを用意する店舗が増えています。
この他にもシニア層のお客さん向けにお得な料金で利用できるプランを用意することで集客増に成功している事例もあります。
例えば60歳以上のお客さんは毎週特定曜日をお得な料金プランで利用できる日と決めており、利用料金を2時間まで無料としているお店もあります。
単純にカラオケルームの利用に関しては無料でも、合わせて飲み物や食事をオーダーしてもらうことで十分利益を得ることもできますし、更に時間を延長してゆっくりカラオケを楽しんでもらえるというメリットもあります。
シニア層にとってカラオケはストレス発散にもなり、楽しい時間を有意義に過ごせるのでシニア層向けのサービスが充実しているのは大歓迎と考える方が多いです。
これからも多くの方が利用することが考えられるため、カラオケ店でも更にシニア層向けのサービスを強化してくれると期待されています。