シニア世代のお財布事情とは?
収入が年金だけという状態になると、できるだけ倹約をして無駄使いをしないように過ごしているという方も多いですが、実際にシニア世代のお財布事情はどんなものか知りたいと思いませんか?
どんなに親しい間柄でも、お金の使い道について直接聞き出すのは難しいものです。
仮に聞き出せたとしても正直に答えてくれるとは限らないため、本当のところはどうなのかという実態は掴みにくいものです。
そこで内閣府が調べた結果に基づき、シニア層のお金の使い道についてご紹介します。
シニア世代特有の出費傾向
調査結果によると、医療や介護に関連する出費と冠婚葬祭に関連する出費がそれぞれ4割ほどを占めていることがわかりました。
年齢を重ねると体のあちこちに問題が生じ、持病を抱えている方や介護を必要とする体になってしまう方が多いため医療や介護に関連する出費が多くなる傾向があります。
病院に通院したり、介護サービスを利用しているという方もいますが、現在の健康状態を維持するためにお金をかけているという方も多いです。
健康食品を活用したり、定期的に運動を行うなど健康維持に役立つことならお金に糸目をつけないようにしているという方もいます。
冠婚葬祭については特に葬儀費用に出費が多い傾向があります。
これまでにお付き合いのあった方が亡くなってしまうケースが多く、自分が葬儀に参列する機会が多くなるため冠婚葬祭費用の出費が多くなると考えられます。
この他に意外と多かったのが家電の購入費用です。
シニア世代の生活に欠かせない家電商品も多く、故障をする度に買い換えているという方も多いようです。
昔はとても単純な作りの家電製品が多かったため修理をするとしばらく使える場合が多かったそうですが、現在の家電製品はコンピュータ制御されている商品が多く、大事な部分が壊れてしまうと新しく買い換えた方が安いという場合も多いため、新品を購入するという方も多いです。
自分自身の子供や孫のためにお金を使うという方もいます。
特に教育資金を援助するという形でお金を出している方も多く、子供や孫にとっては頼りになる存在として捉えられているようです。
頼りにされるとまんざらでもないと感じ、快くお金を出してあげるという意見も多いです。
大きな出費ではない
シニア世代のお金の使い道を確認してみると、自分の事に関しては必要最小限に抑えている傾向が強いという印象を受けます。
出費をしても大きな金額ではなく、できるだけ節約をして使いたいと考える人が多いです。
若い頃に稼いだお金を老後にパーッと使いきってしまおうと考える人は少なく、できるだけお金を使わずに取っておきたいと考える方が多いことがわかります。