年齢を重ねると特に配慮が必要に

若い頃には特に問題がなかったのに、年齢を重ねて腸の不調を訴える人が増える傾向にあります。
お腹の調子があまり良くないと感じる人の症状としては、便秘や下痢など人それぞれ違いはあるものの、どちらも腸の状態が良くないため発症するものです。
腸は全身の健康を司る大事な部分とも言われているため、常に健康な状態を維持しておきたいものです。

加齢が腸内環境にも影響を与えてしまうのは、腸の中に存在しているはずの善玉菌が不足しがちになるからです。
積極的に善玉菌を補給するためにヨーグルトを食べてみたり、乳酸菌飲料を毎日飲んでいるという方もいますが、むしろ逆効果になる方も少なくありません。
日本人の場合は植物性乳酸菌を摂取して腸を元気にすることが大切だとされています。

乳酸菌の違い

ヨーグルトや乳酸菌飲料などに含まれている乳酸菌とは動物性乳酸菌になります。
動物性乳酸菌は生息できる環境が限られており、動物の乳に存在している乳糖を栄養源として育つという特徴があります。
動物の乳には赤ちゃんの成長に必要となる栄養がたくさん存在していますが、好条件の環境下でなければ生息できないとされています。
そのため、動物性乳酸菌を口から補給してもほとんどは腸に到達するまでに死んでしまうことが多いと言われています。

善玉菌である乳酸菌は生きたままの状態で腸に届かなければあまり意味がないというわけではなので誤解しないでください。
動物性乳酸菌が死んでしまった場合には腸の中に存在している善玉菌のエサとして活用されると言われています。
ただ、あくまでもエサとなるだけなので善玉菌の数を増やすという意味ではあまり意味がないと言えるかもしれません。

動物性よりも丈夫で、過酷な状況の中でも生き抜ける力を秘めていると言われているのが植物性乳酸菌です。
植物性乳酸菌とは野菜や豆、米などを発酵させる際に活躍してくれる乳酸菌のことで、日本人の食卓に昔から存在している漬物や味噌などに存在していると言われています。
栄養が少ない場所でも生き抜ける力を持っている植物性乳酸菌は、口から摂取しても生きたまま腸まで届くと言われています。

日本人の食卓には昔から健康に役立つとされる食品が普通に含まれていたのです。
改めて和食とは素晴らしい食事メニューであることがよくわかります。

強力な植物性乳酸菌とは

漬物などに多く存在している植物性乳酸菌は、日本人の腸の状態を改善するために役立ってくれる存在ですが、特に強力と言われているのがラブレ菌と呼ばれている乳酸菌です。
京都で昔から親しまれているすぐきという漬物から発見された乳酸菌で、人間の胃酸にも強くて腸の中まで生きて届くことがわかっています。
ラブレ菌が含まれている商品も市販されておりますので、日々の健康管理に役立てる際には活躍してくれると期待できます。