高齢者にメタボ?中高年世代以外にもあるメタボへの対策
メタボとはメタボリックシンドロームの略で、肥満、高血糖、高血圧、高中性脂肪、低HDLコレステロールの中で3つ以上揃っているという状態を指します。
肥満で高血糖、高中性脂肪であるという方もメタボ出牛、高血圧、高血糖、高中性脂肪という方もメタボといえます。
メタボというと中高年世代、働き盛りと呼ばれる年代に多いといわれてきましたが、実は昨今、メタボ状態になっている高齢者が多くなっているという事がわかってきました。
なぜ食事にも気を使われているし、ジャンクフードなども摂取する機会が少なく、また外食も少ない世代にメタボが多くなっているのか?というと、「咀嚼」つまり噛む力が弱くなっているという事が関わっているといわれています。
咀嚼というのは食べ物を口で噛むという行為になりますが、この能力が低くなるとメタボになる確率が高くなるのです。
咀嚼能率は食べ物をどのくらい効率よく噛めているか、その能力を示したものですが、咀嚼能率が低い人はこの能率が高い方と比較すると1.5倍近くメタボ率が高いということが判明しています。
高齢になるほど咀嚼能率とメタボの関係が深くなり、咀嚼できている人とあまりよくできていない方を比較すると、出来ていない人の方がよりメタボとなっていることがわかってきました。
噛む力が年齢を共に弱くなるという事は仕方のないことですが、ゆっくりでもいいので物を噛むという事はメタボにとっても非常に関係の深い事なのです。
高齢者メタボを予防するためにはどのような食事が必要なのか
高齢者がメタボ状態となっていて、見た目に肥満だからと食事の量を減らすという行為に出ると、今度は骨粗しょう症などの問題も浮上してきます。
元々高齢になると骨密度が低くなり、実際に骨粗しょう症となっている方が多くなります。
こうした状態の方に食事制限など行えば、より一層カルシウムなどが足りなくなり、骨粗しょう症を促進してしまう花王性も出てきます。
また高齢者に非常に多い事なのですが、健康を維持するという事に夢中になりすぎて、野菜ばかりを食べ、肉は敵とばかりに食べないという方もいますが、これもよくありません。
肉は良質なタンパク源なので、肉、魚などを健康のために摂取しないという方法は、身体の蛋白質を減少させることになり、これは新型栄養失調となる可能性も出てきます。
低栄養の状態が継続すれば、筋力や骨密度、さらに血管などにも影響が出る恐れがありますので、メタボを意識するのであれば、バランスのいい食事と適度な運動を行うといういことが理想的なのです。
健康のために行っていることが、逆に健康を害してしまう事もあります。
日頃の食事についてはバランスよく摂取する事、暴飲暴食をせず生活習慣もできる限り規則正しくするという事を考えて、適度に運動を行うことも大切な事です。