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ユニバーサルデザインフードとは何か

ユニバーサルデザインフードと言われても、何のことだかわからない人もいるでしょう。
特に近年はやたらと横文字が乱立し、たくさん使われているので、意味の分からない言葉が数多くあるのですが、ユニバーサルデザインフードというのは、簡単に言えば栄養バランスがよくて食べやすい食品という意味です。
一般的な食事としても使用することができるのですが、主に介護食で使用されることが多いでしょう。

介護食と言えば、カロリー計算や栄養配分がしっかりと行われている反面、薄味であまり食べた気がしない、おいしくないという悪いイメージを持っている人もいると思います。
病院で入院患者に出されるような料理と似通っていると考えている人も多いでしょうが、実は料理に工夫が施されているので、とても評判がよくなっているのです。
もちろん栄養配分やカロリー計算もしっかりと行われているので、介護食としても重宝されています。

しかも健康な人からも病気の予防や健康維持によいとして注目されているのです。
当然健康な人が食べても問題はありませんし、必要不可欠な栄養素もしっかりと摂取することができるでしょう。
これから高齢化がさらに進んでいけば、よりユニバーサルデザインフードが注目されることは間違いありません。

ユニバーサルデザインフードには区分が存在している

ユニバーサルデザインフードは1食しか存在していないわけではありません。
メニューも豊富ですし、区分も存在しているのです。
人によっては歯が悪くて硬い物が食べられない場合もありますし、消化のよい物しか食べられない場合もあるので、ご飯も柔らかくしなければいけないこともあります。
このような人たちでも安心して食べられるように、区分というのが存在しているのです。

区分は大きく分けると4種類存在しており、噛む力や飲み込む力、硬さの目安によって分けられています。
区分1は一般的な食材であれば普通に飲み込める状態で、硬さは若干柔らかめになっています。
区分2は硬い物や大きな物が食べずらいと感じる状態で、食材によっては飲み込むのが大変に感じる状態です。

区分3は細かくて柔らかい食材でなければ食べられない状態なので、ご飯も基本的におかゆとなっています。
区分4は柔らかくて小さくても飲み込むのがつらい状態なので、固形物を避けるようなメニューになってしまうのです。
このように区分によって、同じメニューでも提供方法が変わってきます。

区分は必ずユニバーサルデザインフードのパッケージに表示されているので、確認をしてみましょう。
ご飯だけではなく、魚や卵などのおかずも区分によって硬さが変わってくるので、誰でも安心して食べられるのです。
興味のある人は、利用してみてはいかがでしょうか。

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