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数独で認知症予防!高齢者の方々に注目されている数独とは

最近数独によって認知症を予防しようという話題が注目されています。
岩手県の大槌町で行われている「数独」は、高齢者の方に注目され人気を集めて、現在教室には120名もの高齢者が集い数独に取り組み、また自宅でもできる予防策になると、自宅で数独に励む高齢者が多くなっているというのです。

数独というのは全国の介護施設で行われている認知症予防のための取り組みですが、岩手県大槌町では2011年の東日本大震災により仮設住宅で暮らす高齢の方々へ、何か心を復興させる取り組みはないか?と、この数独教室がおこなわれるようになりました。

仮設住宅に暮らしている高齢者はどうしても外出する機会が少なくなりますし、少しずつ周囲にお話しできる人が出てきても、元々暮らしていた地域の友人などが遠く離れてしまったことで人とのお付き合いがめっきり減ったという方が多くなっていました。
この状況をなんとか打開し、高齢の方々の心を少しでも復興へ導くために、数独は大きな力となっています。

数独とは何か?

数独というのは、9つに区切られているますに1から9の数字を重なる事がないように入れていくという数字のパズルで、誰でも簡単に取り組むことができる楽しい脳トレになります。
1から9の数字をますの中に重なる事がないように配置していくというものなのですが、数字を利用しどこに配置するかを考えていくという事が脳へのよい刺激となり、認知症予防に効果が期待できるといわれています。

高齢者の方々は非常に学ぶことに貪欲ですし、努力する、学ぶという事を嫌がりません。
年齢を重ねても学ぼうとする気持ちを持っている方々にとって、数独というのは非常に楽しくまた集中して考える事の出来る非常にいい認知症予防になると、全国でも各介護施設などで積極的に取り入れられているのです。

教室に通う事でコミュニケーション、対話ができる

自宅で数独に励むということもいい事なのですが、最近は高齢の方の一人暮らしも非常に多くなっています。
仮設住宅での暮らしの中で、孤独に毎日を過ごされていた方も多かったのですが、教室を行う事で「仲間」と一緒に時間を楽しみ、対話するという事が一人暮らしされる方の大きな心のよりどころとなっていると感じます。

一人暮らしの方はお買い物に行くくらいで普段ほとんど口を開かないという時間が多くなりますが、数独教室に通う事で同じように一人暮らしをされている方とコミュニケーションをとる事が出来ますし、複数の方と時間を共有するという事は毎日の生活の中で大きな刺激となるでしょう。

認知症にならないためには脳への刺激、活性化するということが非常に大切な行動となりますので、数独によって得られる効果は非常に大きなものと考えられるのです。

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