現代人が発症しやすい病気
真面目で勤勉な性格の方が多いと言われている日本人が発症するリスクが高いと言われているのはうつ病です。
精神的な病気のため、なかなか他人には理解されにくい厄介な病気とされていますが、誰でも突然発症する可能性があることから決して自分には関係のない病気だと思わないようにしてください。
ほんの些細なことがきっかけになってうつ病になる場合もありますが、実は普段から何気なく口にしている食品がうつ病の発症リスクを高める可能性があると言われています。
うつ病リスクを高める食品とは具体的に何なのか、発症を予防するために役立つ食品についてもご紹介します。
参考:女性は注意! うつ病になるリスクを2割もアップさせる食品とは?
GI値が高い食品は要注意
お腹が空いた時に何かを食べると幸せな気分で一杯になると感じる方も多いですが、このような食品には共通してGI(グリセミック指数)の値が高いという特徴があります。
例えばご飯やパン、お砂糖がたっぷり使われているお菓子などはGI値が高い食品の代表格と言われています。
GI値が高い食品を摂取すると、体内でブドウ糖に変化して体のエネルギーを生成できます。
生命活動には欠かせない栄養素と言えますが、問題になるのが過剰摂取した場合です。
GI値が高い食品を過剰摂取すると、血糖値が急激に高くなります。
その血糖値を下げるために体内ではインスリンという物質がどんどん分泌されることになります。
インスリンは脂肪を合成する働きと、脂肪の分解を抑える働きがあるため、脂肪がどんどん溜まりやすくなると考えられています。
更に閉経後の女性はうつ病を発症しやすくするとも言われているのです。
この結果はアメリカのコロンビア大学で行われた研究結果によるもので、約7万人もの女性を対象に調査した結果に基づくものです。
GI値が高い食生活をしていた女性がうつ病を発症するリスクは、約23%もアップするとわかりました。
GI値の高い食品を食べたことで血糖値が急激に上がり、インスリンで急激に下るという食生活を繰り返すことで、不安感や疲労感を引き起こしやすくなるのが症状を悪化させる要因になると考えられています。
そのためうつ病の発症リスクを低減するためには、GI値が高い食品の摂取をできるだけ控えることが必要になります。
うつ病の発症を予防できる食品
では逆にうつ病が発症しないように予防できる食品とは何か調査してみたところ、果物や野菜、全粒穀物など豊富な食物繊維を多く含む食品であることがわかりました。
これらの食品は共通してGI値が低いという特徴もあるため、うつ病の発症リスクを低くする結果に繋がることがわかっています。
うつ病の発症リスクを低くするだけでなく、老化の速度も遅くする効果が期待できると言われています。